
レーシングカーデザイナー・由良拓也氏による「由良拓也のスケッチブック」。過酷なフィールドで戦う数々のレーシングカーをデザインしてきた男が、鋭い視点でクルマの「デザイン」というものをテーマに語る企画だ。市販車のデザインを由良流視点で鋭く斬る「デザイン考学」お楽しみに!
2006年4月28日 (金)
第1回:子紫電プロジェクトPART1
子紫電プロジェクト by 由良拓也
レーシングカー・デザイナー、由良拓也がおくる「由良拓也のスケッチブック」。記念すべき第1回目は、8月に富士スピードウェイで開催されるレースへ参戦するため、現在製作中のコンセプトカーの製作工程を独占密着でおおくりする、その名も「子紫電プロジェクト」! 「子紫電」と聞いてピン! と来た人は結構レースが好きな人だろう。
そう、今年スーパーGT選手権のS-GT300クラスに参戦している「ベルノ東海ドリーム28」が使用しているマシンの名前が「紫電」というもの。実はこの「紫電」というマシン、1977年にGC(グラチャン)に参戦していた。
しかし、その美しいボディラインと裏腹に、戦績はあまり芳しいものではなかった。由良曰く「当時、紫電は失敗作だ、なんて陰口を叩く人もいた」という。そこで、もう一度「紫電」を造りたいという想いから、新生「紫電」を製作。デビュー戦では6位完走を果たしポイントをゲットした。

そして今回のコンセプトカー。その「紫電」のルーフ形状を利用したことから「紫電の子ども」という意味で「子紫電」となった。ベースは10年落ちのアルト。このボディを使用して、美しい流線型のマシンに仕上げるという。そのデザイン画を見ると、これが本当にアルト? と思ってしまうくらい、別モノになっているのが分かるはず。
アルトのボディ上部をカットし、全長を伸ばす。そしてコクピットは元々の後席部分に持ってくるそうだ。
果たして、どんなクルマに仕上がり、8月のレースではどんな成績を収めるのか?

text by 由良拓也 | 2006.04.28 | [ 子紫電プロジェクト ] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)






